防災対策ー賃貸物件、集合住宅でできること
2020.06.24今回は賃貸物件・集合住宅に住まれている方に向けて、災害の備えに関するTODOをご紹介します。
日本は災害大国と呼ばれるほどに、地震や台風、火山や洪水など…災害が多い国です。
地震では、停電や断水・揺れによって窓ガラスが割れたり家具が倒れてくる危険性、食器棚などに入っていたガラスが割れてしまう危険性が。
台風は、地震と同じく停電や断水の他、川の氾濫や浸水・強風による窓ガラスが割れる被害などが考えられます。
今回は、停電や断水の備え・強風や大雨の備え・その他いまから備えられることの3つに分けて防災対策のご紹介をします。
①停電や断水の備え
停電の備え
・ポータブルバッテリーの準備
今や、何よりも生活必需品となっているスマートフォンは大切な連絡手段であり、情報源です。
停電によって充電ができなくなると、外部との情報が取れなくなる危険が大きくなります。
フル充電されているか、接続台数やパワーの確認、また、ソーラーパネルで充電できる仕様のものなど手持ちのバッテリーの種類や状態の確認を。
・乾電池に不足が無いかの確認
リモコンやバッテリー、懐中電灯用などの電池の種類があっているか。
特に懐中電灯などは大きなタイプの電池を必要とします。
・ランタンや懐中電灯の準備
ラジオ付きやソーラーパネル対応、サイレン付きなど多機能なタイプもあります
断水の備え
・最低3日分、できれば1週間分の飲料水の確保
1日3リットル分の水が必要とされています。
3日分であれば、3リットル×3日=9リットル
1週間分は、3リットル×7日=21リットル…の水が必要です。
早めに箱買いなどをして、ストックが出来ておくと良いでしょう。
②強風・大雨への備え
・建付けに不具合が無いかの確認
2018年9月に近畿地方を直撃した台風21号は、強風や大雨による被害が大きかったことが印象的です。
建付けが緩くなっていて、強風により飛ばされてしまう、飛ばされたものが窓ガラスを突き破って室内に入って来てしまう…等のことが起こらないように
シーズン前に点検を行い、気になる箇所は個人のできる範囲での修理や管理会社へ相談をしてみましょう。
・通気口、フィルターの掃除
通気口フィルターに汚れが溜まったままになっていると、強風により室内にホコリや汚れが入り込む可能性もあります。
フィルターを付けている方は、付け直しの確認を。
フィルターを付けていない方は、台風直撃の予報日前に簡単にでも掃除をしておくことをお勧めします。
・バルコニーなど共用部の私物撤去
植木などを置いている方は、強風により飛ばされたり、窓ガラスを突き破る可能性があります。
台風が近づく前に、室内に入れ込んだり、不要物であれば早めに処分をするようにしましょう。
・窓ガラス割れによる飛散を守る
強風などにより窓ガラスが割れ、破片の飛散を防止するための対策が必要です。
例えば、部屋側から段ボールを充てて養生テープで貼り付けをする・段ボールが無い場合は養生テープを”米の字”に貼って補強をするだけでも飛散防止につながります。
また、防犯対策も兼ねて、防犯フィルムや飛散防止フィルムなどで天災に備えることも◎
③その他、今から備えられること
自分を取り巻く周辺環境の確認
・自宅周辺のハザードマップの確認
ハザードマップとは・・・自然災害による被害を予測し、その被害範囲を地図化したもの。
台風や地震による被害の他、土砂崩れや火山、洪水などの被害範囲が予測されています。
予測される災害の場所や被害規模、避難経路や避難場所などの情報が地図上に示されています。
自宅周辺を確認し、避難経路の確認に役立てましょう。
インターネットで「ハザードマップ 地域名」と検索すると、自治体による情報が確認できます。
・自宅近辺の避難所の確認
最寄りの1か所だけ、ではなく、数か所確認をして実際現地まで行ってみる事をオススメします。
災害時は、いつも使っている道が使えない…などの可能性もあるので数パターン通路の確認もしておくと良いでしょう。
その他、家族や大切な人との連絡手段、待ち合わせ場所・地震や台風など災害時の、勤め先や保育所などの対応方法・お住まいの集合住宅の管理会社や管理組合の連絡先なども予め確認ができます。
ストックや持ち物の備え
・非常食のストック準備
飲料水(1日3リットルが目安)や食料品を3日~1週間程度準備しましょう。
水やお湯を極力使わずに食べられるような、缶詰やお湯を使いまわせるレトルト食品などがおすすめです。
※非常食にも賞味期限があるので、こまめにチェックして買換えも行うようにしましょう◎
・生活必需品のストック
トイレットペーパー、ティッシュなど、生活に必要な消耗品を予め”在庫ギリギリに購入”ではなく”少し早めに購入”にシフトチェンジし、余裕を持ってストックを。
また、停電時やガスが使えない場合の対策としてマッチ、ろうそく、カセットコンロなども備えておくと良いでしょう。
・非常時の持出し袋の準備
□飲料水や食料
□貴重品(通帳・印鑑・保険証などの身分証・現金)
□救急用品(ばんそうこう・包帯・消毒液・マスク)
□常備薬
□衣類や下着
□タオルや毛布
□懐中電灯、カイロやウエットティッシュ等‥‥
女性であれば、生理用品や中身の見えないゴミ袋を、ご年配の方がいらっしゃる場合は、お薬手帳やおむつなど生活に”無いと困るもの”をリストアップしましょう。
また、足元を守るためにスリッパが効果的と言われています。
日頃から室内でもスリッパを使う癖をつけ、寝床にも起きてすぐスリッパを履ける状態にしておくと”もしも”の時に自分を少しでも守れるかもしれません。
2020年は8月から増加し9月ごろがピーク、例年並みに26個前後の台風が発生し、9月からは本州に向かう進路も増えてくると予測されています。
台風の備えに向けては、まだ少し時間があるので、”万が一”が起こらない事を祈りつつ、できる範囲で自分で出来る備えをスタートしてみませんか。