トピックス

防犯面で1階が最も危険?お部屋探しで1階は避けた方が良い?

2020.06.03

物件探しで避けられがちな、1階のお部屋。

 
「1階の部屋は空き巣が入りやすい」「1階で女性のひとり暮らしをするには危険」などと、防犯面の都合より物件探しの条件外とされてしまいがちですが、果たして、1階のお部屋は空き巣が入りやすかったり、ひとり暮らしの女性には危なく、避けた方がいい条件なのでしょうか‥‥?
 

■1階を避けがちな理由

・1階は、ベランダから空き巣が侵入しやすそうで危険。
・1階だと物件回りの通行人と目線が被ってしまう。覗かれていそうだったり、人の気配を感じやすく落ち着かない。
・車などの交通音が聞こえやすそうで、気になる。etc….
 
道路に面した場所に位置するため、どうしても物件の前を通る人や車の気配が気になったり、簡単に侵入されてしまいそうで危険なイメージがついてしまいます。
しかし、警視庁から発表された空き巣被害の犯行手口によると、実は「1階が空き巣の一番の狙い目」とは言い切れないのです。
 

 空き巣の手口ベスト3(2018年度 警視庁の発表)

1位 ガラスを割って部屋へ侵入
2位 無締まり
3位 施錠明け(施錠されている鍵を開けて侵入)
 
ガラスを割って部屋へ侵入する場合、確かに手の届きやすい1階バルコニー等が狙われる可能性もありますが、無締まりなどは集合住宅の2階以上や戸建て物件等、1階に関わらず狙われる対象とされてしまいます。
 
また、空き巣の心理的として1階は近隣や交通人の人目が気になる・集合住宅の屋上へ容易に上がれる為、上層階からの方が入室しやすい等の理由より、「1階が空き巣の狙い目」とも言えない状況となっています。
 
 

■防犯面・セキュリティー面を意識した設計の物件の増加

最近の新築や築浅物件の中には、オートロックやTV付きモニタフォンの他、1階からの侵入を防ぐべく防犯性を意識した作りの賃貸物件も多く出ています。例えば…
 
・1階にはベランダをあえて付けない設計としている
・シャッター付き物件の増加
・ベランダはつけているが、目隠しと侵入防止のシェードの設置
 
 
 
しかし、物件設備だけに頼りきってしまうことなく、防犯対策はを個人で行うことが大切です。
 

 すぐに試せる防犯対策 

・施錠の徹底

無締まりによる空き巣が、年間8000件以上も発生しています。
オートロック付きだから安心!ではなく、侵入経路となるベランダや玄関などの鍵は必ず施錠しましょう。
 

・知らない人からの訪問はむやみに対面対応をしない

心当たりのない荷物の配達や、知らない人からの訪問があった場合はむやみに対面対応しないことが◎
在宅している事を示すため、モニタ越しの受け答えのみで直接会わずにお帰りいただく対応を。
 

・ドアスコープ(のぞき穴)の目隠し

インターフォンが鳴った時に、室内から様子をうかがう為のドアスコープは見かたを工夫すれば外から室内の様子の確認ができてしまいます。カーテンで仕切りを付けたり、マスキングテープを折り返して外から見えない様にする…などで対策をしましょう。
 

・女性の場合は、布ものの色使いに注意。

カーテンの色や外干しする洗濯物などから、「女性が住んでいる」という事が見えてしまうとターゲットにされてしまう可能性も…。
カーテンは無難な無地や遮光性が高いものとし、外干しするもの・中干し(浴室乾燥機などの活用も)と使い分けることも大切です。
 
 
「1階だから狙われやすい」とも断言ができず、「防犯対策が取られているかどうか」が危険から身を守る条件となります。
一般的に、高層階より低層階の方が家賃も低いため、学生さんや、社会人になって初めてのひとり暮らしをご検討の方は、”家賃”という大きくのしかかる固定費を抑えつつ、防犯対策をしっかりと行い生活をするというも一つの手段です。
 

■防犯・セキュリティー面を意識した物件のご紹介

 

◇パロス六甲
ベランダをあえてつけない設計、その他細かなところまでセキュリティー面を意識したデザイナーズAPARTMENT

 

◇パロス池田住吉
1階バルコニーは目隠しシェード付き。採光を取り入れつつ外からの侵入を完全に防げる設計です。